試験・キャリア 更新日:2026年6月13日

構造設計一級建築士とは?なり方・難易度・できることを解説

構造設計一級建築士は、構造設計の分野で最上位に位置づけられる国家資格です。2005年の構造計算書偽装事件をきっかけに、2009年から創設されました。この記事では、資格の意味・なり方・難易度・できることを整理します。

構造設計一級建築士とは

一定規模以上の建物(高さ・階数・規模が大きい建築物)の構造設計には、構造設計一級建築士が自ら設計を行うか、設計内容の法適合確認をすることが義務づけられています。いわば「大きな建物の構造の番人」です。

対象となる建物の例
  • 木造:高さ13m超 または 軒高9m超
  • RC造・S造など:階数・規模が一定以上(いわゆる大臣認定や適合性判定が必要な規模)

こうした建物では、構造設計一級建築士の関与が必須です。そのため需要が高く、資格保有者の市場価値は高くなります。

なり方:取得までのルート

ステップ内容
① 一級建築士になる一級建築士試験に合格し、免許登録する
② 実務経験を積む一級建築士として5年以上の構造設計の実務経験を積む
③ 講習を受ける指定機関の「構造設計一級建築士講習」を受講
④ 修了考査に合格講習後の修了考査(法適合確認・構造設計)に合格

試験(修了考査)は「構造関係法令」と「構造設計」の2科目で、記述・製図的な問題を含みます。一級建築士であることが大前提なので、まずは一級建築士の取得が出発点です。

難易度・合格率

  • 修了考査の合格率はおおむね3〜5割程度で推移しています(年度により変動)。
  • 受験者はすでに一級建築士かつ構造実務5年以上の経験者に限られるため、母集団のレベルが高い中での数字です。
  • 2科目あり、両方に合格する必要があります(科目別合格・保留の制度あり)。
  • 実務に直結した内容のため、日々の構造設計業務の理解度がそのまま問われます

取得するメリット

  • 業務範囲の拡大:大規模建築物の構造設計・法適合確認に関与できる。
  • 市場価値・年収アップ:保有者が限られるため、転職・昇給で有利。資格手当が付く事務所も多い。
  • 独立の足がかり:意匠事務所からの構造計算受託で独立しやすくなる。
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まずは土台となる構造の基礎を固めましょう。「許容応力度計算とは?」「層間変形角・剛性率・偏心率」は実務でも考査でも頻出です。年収相場は「構造設計者の年収」をどうぞ。

まとめ

  • 構造設計一級建築士は、大規模建築物の構造設計に必須の最上位資格。
  • ルートは「一級建築士 → 構造実務5年 → 講習 → 修了考査合格」。
  • 合格率は3〜5割程度。保有者が限られるため市場価値が高い。

※受験資格・制度の詳細は年度により変わります。受験前に必ず指定登録機関の最新の公式情報を確認してください。