N値と支持層とは?ボーリング調査(標準貫入試験)の読み方
どんな基礎にするかは、地盤の状態で決まります。その地盤を数値で表す代表的な指標がN値、そして基礎が頼りにする固い地盤が支持層です。この記事では、N値の意味と、ボーリング調査結果(柱状図)の読み方を解説します。
N値とは:地盤の硬さの指標
N値は、地盤の硬さ(締まり具合)を表す数値です。標準貫入試験という方法で測定します。
- 63.5kgのおもりを76cmの高さから自由落下させ、サンプラーを地中に打ち込む。
- サンプラーが30cm貫入するのに要した打撃回数がN値。
- 回数が多い(=なかなか入らない)ほど硬い地盤で、N値が大きい。
N値の目安
| N値 | 砂質地盤 | 粘性土 |
|---|---|---|
| 0〜4 | 非常にゆるい | 非常に軟らかい |
| 5〜10 | ゆるい | 軟らかい |
| 10〜30 | 中位〜締まった | 中位〜硬い |
| 30〜50 | 密 | 非常に硬い |
| 50以上 | 非常に硬い(支持層の目安) | |
一般に、砂質地盤でN値30以上、粘性土でN値20以上が、基礎を支えられる「良い地盤=支持層」の目安とされます。
支持層とは:基礎が頼る固い地盤
支持層は、建物の重さを安全に支えられる十分に固く厚い地盤の層です。支持層が浅ければ直接基礎、深ければ杭基礎で支持層まで力を伝えます(基礎の選び方)。
ボーリング柱状図の読み方
ボーリング調査の結果は「柱状図」という縦長の図にまとめられます。深さごとの土の種類とN値が並びます。N値が深さとともにどう変化するかを見て、支持層の深さを判断します。
図:N値が深さとともに大きくなり、N≧50の固い層(支持層)に達する様子
この例では、地表近くは軟らかい粘性土・砂質土でN値が小さく、深さ18m付近でN値50以上の砂礫層(支持層)に達しています。直接基礎では支えきれないため、この支持層まで杭を打つ判断になります。
POINT
- N値=30cm打ち込むのに要した打撃回数。大きいほど硬い。
- 支持層の目安は砂でN30以上、粘土でN20以上(重要建築では砂礫N50など)。
- 戸建てではスウェーデン式サウンディング(SWS)など簡易な調査も使われる。
まとめ
- N値は地盤の硬さの指標。標準貫入試験で「30cm打ち込む打撃回数」を測る。
- 支持層は基礎が頼る固い地盤。砂でN30以上、粘土でN20以上が目安。
- 柱状図でN値の変化を読み、支持層の深さから直接基礎か杭基礎かを判断する。