基礎構造 更新日:2026年6月14日

N値と支持層とは?ボーリング調査(標準貫入試験)の読み方

どんな基礎にするかは、地盤の状態で決まります。その地盤を数値で表す代表的な指標がN値、そして基礎が頼りにする固い地盤が支持層です。この記事では、N値の意味と、ボーリング調査結果(柱状図)の読み方を解説します。

N値とは:地盤の硬さの指標

N値は、地盤の硬さ(締まり具合)を表す数値です。標準貫入試験という方法で測定します。

  • 63.5kgのおもり76cmの高さから自由落下させ、サンプラーを地中に打ち込む。
  • サンプラーが30cm貫入するのに要した打撃回数がN値。
  • 回数が多い(=なかなか入らない)ほど硬い地盤で、N値が大きい。

N値の目安

N値砂質地盤粘性土
0〜4非常にゆるい非常に軟らかい
5〜10ゆるい軟らかい
10〜30中位〜締まった中位〜硬い
30〜50非常に硬い
50以上非常に硬い(支持層の目安)

一般に、砂質地盤でN値30以上、粘性土でN値20以上が、基礎を支えられる「良い地盤=支持層」の目安とされます。

支持層とは:基礎が頼る固い地盤

支持層は、建物の重さを安全に支えられる十分に固く厚い地盤の層です。支持層が浅ければ直接基礎深ければ杭基礎で支持層まで力を伝えます(基礎の選び方)。

ボーリング柱状図の読み方

ボーリング調査の結果は「柱状図」という縦長の図にまとめられます。深さごとの土の種類とN値が並びます。N値が深さとともにどう変化するかを見て、支持層の深さを判断します。

土層(柱状図) 粘性土 砂質土 支持層(砂礫) 0m 10m 18m N値 0 25 50 N≧50

図:N値が深さとともに大きくなり、N≧50の固い層(支持層)に達する様子

この例では、地表近くは軟らかい粘性土・砂質土でN値が小さく、深さ18m付近でN値50以上の砂礫層(支持層)に達しています。直接基礎では支えきれないため、この支持層までを打つ判断になります。

POINT
  • N値=30cm打ち込むのに要した打撃回数。大きいほど硬い。
  • 支持層の目安は砂でN30以上、粘土でN20以上(重要建築では砂礫N50など)。
  • 戸建てではスウェーデン式サウンディング(SWS)など簡易な調査も使われる。
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まとめ

  • N値は地盤の硬さの指標。標準貫入試験で「30cm打ち込む打撃回数」を測る。
  • 支持層は基礎が頼る固い地盤。砂でN30以上、粘土でN20以上が目安。
  • 柱状図でN値の変化を読み、支持層の深さから直接基礎か杭基礎かを判断する。