基礎構造 更新日:2026年6月14日

基礎構造と耐震性|直接基礎・杭基礎の選び方と設計の関係

どんなに上部構造を頑丈に設計しても、足元の基礎と地盤が不適切なら建物は傾き、地震で大きな被害を受けます。この記事では、基礎構造の種類をおさらいしたうえで、基礎設計と耐震性の関係を整理します。

基礎構造の種類(おさらい)

基礎は、建物を支えられる固い地盤(支持層)の深さによって2つに大別されます。

種類内容適する地盤
直接基礎基礎が直接、浅い地盤に力を伝える(べた・布・独立)良い地盤が浅い
杭基礎杭を打ち、深い支持層まで力を伝える(支持杭・摩擦杭)良い地盤が深い

基礎の選定は、「良い地盤がどれだけ深いか」で決まります。これを知るために地盤調査(ボーリング・N値)を行います。

基礎設計と耐震性の関係

地震時、基礎には上部構造から大きな水平力と鉛直力が伝わります。基礎・地盤に問題があると、次のような被害につながります。

現象仕組み対策
不同沈下場所によって沈下量が違い、建物が傾く・割れるべた基礎で面分散、地中梁で連結、地盤改良、杭基礎
液状化地震で砂質地盤が水のようになり、支持力を失う・建物が沈む傾く杭基礎で支持層へ、地盤改良(締固め・固化)
支持力不足建物の重さに地盤が耐えられず沈下接地圧を下げる(基礎を広げる)、杭基礎
POINT:基礎は「一体で動く」ことが重要

地震に強い基礎の条件は、建物全体が一体となって動くこと。基礎がバラバラに動くと、上部構造に無理な力がかかります。独立基礎を地中梁で連結したり、べた基礎で一枚の板にしたりするのは、この一体性を確保するためです。

上部構造との関係

基礎に伝わる地震力は、上部構造の重さに比例します(地震力=重量に比例)。重いRC造ほど基礎・地盤への負担が大きく、しっかりした基礎・地盤が必要です。逆に軽い木造は基礎・地盤への負担が小さくなります。上部構造・基礎・地盤はワンセットで考えるのが鉄則です。

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直接基礎の種類は「べた・布・独立基礎」、地盤の調べ方は「N値と支持層」、地震力は「地震力の計算方法」をどうぞ。

まとめ

  • 基礎は支持層の深さで直接基礎(浅い)と杭基礎(深い)に分かれる。
  • 耐震上の敵は不同沈下・液状化・支持力不足。べた基礎・地中梁・杭・地盤改良で対策する。
  • 基礎は建物全体が一体で動くことが重要。上部構造の重さとセットで設計する。