鉄筋コンクリート造(RC造) 更新日:2026年6月14日

ポルトランドセメントとは?6種類の特徴・成分

ポルトランドセメントは、石灰石と粘土などを焼いて作る、最も基本的なセメントです。JIS R 5210で6種類が規定されています。

この記事について

セメントの規格(JIS R 5210・R 5211・R 5213など)や混合率の区分は改訂されることがあります。本記事は学習用の概要です。設計・施工では最新の規格・指針を確認してください。

6種類の特徴と記号

種類記号特徴・用途
普通N最も一般的。建築・土木全般
早強H初期強度が高い。寒中・工期短縮
超早強UH早強よりさらに早い。緊急工事
中庸熱M水和熱が小さめ。マス・高強度
低熱L水和熱が最小。マス・高強度・高流動
耐硫酸塩SR硫酸塩に強い。温泉・下水・海岸

成分(クリンカ鉱物)

ポルトランドセメントは、石灰石・粘土などを焼いた「クリンカ」を粉砕し、石膏を加えて作ります。クリンカに含まれる主な鉱物の割合で性質が変わります。

鉱物はたらき
エーライト(C₃S)初期〜中期の強度。多いと早強・高発熱
ビーライト(C₂S)長期強度。多いと低発熱・長期強度型(低熱)
アルミネート(C₃A)ごく初期に反応・発熱。少ないと耐硫酸塩・低発熱
フェライト(C₄AF)色・初期反応に関与

たとえば早強はC₃Sを多く粉末度を細かく、低熱はC₂Sを多くして発熱を抑えています。

使い方(選び方)

  • 早く強度がほしい → 早強・超早強。
  • 発熱を抑えたい(大断面・高強度)→ 中庸熱・低熱。
  • 硫酸塩環境 → 耐硫酸塩。
  • 特に要求がなければ → 普通(N)。
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混合タイプは「混合セメント」、全体像は「セメントの種類7種」、各種の詳細は普通N早強H中庸熱M低熱Lをどうぞ。

まとめ

  • ポルトランドセメントはJIS R 5210で6種類(N・H・UH・M・L・SR)。
  • クリンカ鉱物(C₃S・C₂S・C₃Aなど)の割合で性質が変わる。
  • 初期強度・発熱・耐久性の要求に応じて種類を選ぶ。