低熱ポルトランドセメントとは?特徴・用途・比較
低熱ポルトランドセメント(記号L)は、ポルトランドセメントの中で水和熱が最も小さいセメントです。大断面や高強度コンクリートで活躍します。
この記事について
セメントの規格(JIS R 5210・R 5211・R 5213など)や混合率の区分は改訂されることがあります。本記事は学習用の概要です。設計・施工では最新の規格・指針を確認してください。
水和熱・初期強度の特徴
記号はL(Low heat)。長期強度に寄与するビーライト(C₂S)を多く含み、発熱を抑えています。
- 水和熱が最小:温度上昇・温度ひび割れを最も抑えられる。
- 初期強度は遅い:立ち上がりがゆっくり。
- 長期強度は高い:時間をかけて高い強度に達する。
用途
他のセメントとの比較
| 種類 | 水和熱 | 初期強度 |
|---|---|---|
| 早強(H) | 大きい | 速い |
| 普通(N) | 標準 | 標準 |
| 中庸熱(M) | 小さめ | やや遅い |
| 低熱(L) | 最小 | 遅い |
POINT
初期強度が遅いため、養生期間を長めにとり乾燥を防ぐこと、寒冷期の使用には特に注意が必要です。
まとめ
- 低熱ポルトランドセメント(記号L)は水和熱が最小のセメント。
- 初期強度は遅いが長期強度は高い。養生は長めに。
- マスコン・高強度・高流動に使う。中庸熱よりさらに低発熱。