鉄骨造(S造) 更新日:2026年6月14日

鉄骨構造 梁継手・接合部標準図集とは?SCSS-H97と設計実務での活用

鉄骨構造 梁継手・接合部標準図集は、鉄骨造(S造)の継手や柱梁接合部の標準的なディテール(おさまり)をまとめた資料です。中でも有名なのがSCSS-H97で、H形鋼を使った接合部の標準仕様として実務で広く使われてきました。

この記事について

標準図集・規準類は版(年度)によって内容が改訂されます。本記事は学習用の概要です。実務で参照する際は、必ず最新版の原典を確認してください。

SCSS-H97とは

SCSS-H97は、1997年にまとめられたH形鋼の標準接合部仕様で、「Standard Connection details for Steel Structures(H形鋼/1997年版)」を表します。H形鋼の梁継手・柱梁接合部について、ボルト本数・板厚・溶接・スカラップ形状などを部材サイズごとに標準化したものです。

標準図集を使うメリット

  • 設計の効率化:部材サイズが決まれば、対応する継手仕様をすぐ選べる。
  • 品質の安定:実績のある標準ディテールなので、おさまりや施工性のトラブルが少ない。
  • 図面作成の省力化:標準図をベースに施工図・製作図を効率よく作成できる。
  • 関係者の共通言語:設計・製作(ファブ)・施工で認識を合わせやすい。

接合部設計指針との関係

鋼構造接合部設計指針が接合部設計の「考え方・計算方法」を示すのに対し、標準図集は「具体的な標準解(ディテール集)」です。指針に基づいて安全性を確認したうえで、標準図集の仕様を採用する、という関係になります。

設計実務での活用

  • 梁継手の高力ボルト本数・スプライスプレートを標準仕様から選定する。
  • 柱梁接合部のダイアフラム・スカラップのおさまりを標準化する。
  • 標準外(大スパン・特殊形状)の場合は指針に立ち返って個別に設計する。
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接合部設計の考え方は「鋼構造接合部設計指針」、部材設計の基本は「鋼構造設計規準」、施工は「JASS6」をどうぞ。

まとめ

  • 梁継手・接合部標準図集は、鉄骨接合部の標準ディテールをまとめた資料。
  • SCSS-H97は1997年版のH形鋼標準接合部仕様で、実務で広く使われる。
  • 設計指針(考え方)に基づき、標準図集(標準解)を活用すると効率と品質が両立する。