鋼材ハンドブックとは?主要メーカー(日本製鉄・JFE)の使い方と活用法
鋼材ハンドブック(製品ハンドブック)は、鉄鋼メーカーが発行する、鉄骨に使う形鋼・鋼板などの規格・寸法・断面性能をまとめた資料です。構造設計では、部材を選ぶときの「辞書」として日常的に使います。
この記事について
各社のハンドブック・カタログは改訂・更新されます。本記事は学習用の概要です。実務で参照する際は、必ず各メーカーの最新版を確認してください。
主要メーカー
| メーカー | 補足 |
|---|---|
| 日本製鉄 | 旧・新日鉄住金。国内最大手の高炉メーカー |
| JFEスチール | 高炉メーカー。形鋼・鋼板など幅広い製品 |
| その他 | 電炉メーカー各社(形鋼・小径鋼管 など) |
※新日鉄住金は、2019年に社名変更し現在は日本製鉄です。古い資料では「新日鉄住金」表記が残っている場合があります。
ハンドブックに載っている主な情報
- 規格寸法:H形鋼・溝形鋼・山形鋼・角形鋼管・鋼板などの寸法シリーズ。
- 断面性能:断面積A・断面二次モーメントI・断面係数Z・断面二次半径i など。
- 単位質量:1mあたりの重さ(積算・自重計算に使用)。
- 材質・規格:SS400・SN490B・STKR・BCR/BCPなどの材料規格と機械的性質。
構造設計での活用法
- 梁・柱の断面を仮定するとき、必要なZ・Iを満たす形鋼サイズを表から選ぶ。
- 許容応力度計算やたわみの検討に、I・Zの値を読み取って使う。
- 自重計算・鉄骨数量の積算に単位質量を使う。
- 材種(SN材など)の選定で、溶接性・降伏点・板厚区分を確認する。
POINT
断面性能の意味(A・I・Z・i がそれぞれ何を表すか)を理解しておくと、ハンドブックの数値を正しく使えます。自分で計算して確かめたいときは、当サイトの断面性能 計算ツールも活用してください。
あわせて読みたい
鉄骨に使う材料は「鉄骨造に使う鋼材の種類」、設計の基本は「鋼構造設計規準」、断面性能の基礎は「断面二次モーメントとは?」をどうぞ。
まとめ
- 鋼材ハンドブックは、形鋼・鋼板の規格寸法・断面性能・材質をまとめたメーカー資料。
- 主要メーカーは日本製鉄(旧・新日鉄住金)とJFEスチールなど。
- 断面選定・応力度/たわみ検討・積算に使う。最新版を確認して使う。