鉄骨造(S造) 更新日:2026年6月14日

JASS6とは?建築工事標準仕様書 鉄骨工事の概要

JASS6は、日本建築学会(AIJ)が発行する「建築工事標準仕様書・同解説 JASS6 鉄骨工事」のことです。JASSは「Japanese Architectural Standard Specification」の略で、工事の種類ごとに番号が振られています。6番が鉄骨工事を扱います。

この記事について

仕様書類は版(年度)によって内容が改訂されます。本記事は学習用の概要です。実務で参照する際は、必ず最新版の原典(日本建築学会の刊行物)を確認してください。

位置づけ:設計と施工をつなぐ標準仕様

鋼構造設計規準が「どう設計するか」を定めるのに対し、JASS6は鉄骨を「どうつくり、どう建てるか」という工事(施工)の標準仕様を定めます。設計図書で「鉄骨工事はJASS6による」と引用されることが多く、施工品質のよりどころになります。

JASSシリーズの例

番号工事
JASS5鉄筋コンクリート工事
JASS6鉄骨工事
JASS4 / 他各種工事(杭・地業ほか)

JASS6が扱う主な内容

  • 材料:鋼材・溶接材料・高力ボルトなどの品質。
  • 工作(製作):けがき・切断・孔あけ・組立、製作精度。
  • 溶接:溶接施工・溶接技能者・溶接部の品質と検査(超音波探傷など)。
  • 高力ボルト接合:摩擦面の処理、締付け管理(トルク・ナット回転法)。
  • 建方:現場での組立・建入れ直し・精度管理。
  • 検査:受入検査・製品検査・現場検査。

実務での使い方

  • 設計図書・特記仕様書で「鉄骨工事はJASS6による」と引用し、施工の標準を示す。
  • 溶接・高力ボルトの品質管理基準や精度の許容差の根拠として参照する。
  • 製作工場(ファブ)のグレード(J・R・M・H・S)と合わせて、製作・検査体制を確認する。
あわせて読みたい

設計の基本は「鋼構造設計規準」、接合部は「鋼構造接合部設計指針」、標準ディテールは「梁継手・接合部標準図集(SCSS-H97)」をどうぞ。

まとめ

  • JASS6は日本建築学会による「建築工事標準仕様書 鉄骨工事」。
  • 材料・工作・溶接・高力ボルト・建方・検査など施工の標準を定める。
  • 設計図書で引用され、施工品質のよりどころになる。最新版を確認する。