鉄骨造(S造) 更新日:2026年6月14日

H形鋼の重量の計算方法(断面寸法から単位重量)

H形鋼の重量(単位重量=1mあたりの重さ kg/m)は、断面寸法から計算できます。積算や自重の確認に役立つ手順を解説します。

この記事について

本記事の数値は代表的なJIS呼称の例で、学習用の概要です。設計・積算では必ず最新のJIS G 3192や鋼材ハンドブック(形鋼表)の正確な値を使用してください。

考え方:断面積 × 密度

鋼材の単位重量は、断面積に鋼の密度(7.85 g/cm³)を掛けて求めます。長さ1m=100cmなので、断面積を cm² で表すと次の簡単な式になります。

単位重量 (kg/m) = 断面積 A(cm²) × 0.785 7.85 g/cm³ × 100cm ÷ 1000 = 0.785 kg/(cm²·m)

手順1:断面積を求める

H形鋼の断面積は、上下フランジ2枚とウェブに分けて足します(フィレットは無視した近似)。

A = 2 × (B × t2) + (H − 2·t2) × t1 H:せい/B:フランジ幅/t1:ウェブ厚/t2:フランジ厚

手順2:密度を掛ける

求めた断面積(cm²)に 0.785 を掛ければ単位重量(kg/m)になります。

計算例:H-200×100×5.5×8

H=200、B=100、t1=5.5、t2=8(mm)で計算します。

A = 2×(100×8) + (200 − 2×8)×5.5
 = 1600 + 184×5.5 = 1600 + 1012 = 2612 mm² = 26.1 cm²
単位重量 = 26.1 × 0.785 ≒ 20.5 kg/m
POINT:実際の値とのズレ

この近似では約20.5kg/mですが、形鋼表の実際の値は21.3kg/mです。差はフランジ付け根のフィレット(丸み)の分です。概算には近似式、正確な積算には形鋼表の値を使い分けます。

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代表値の一覧は「断面性能・単位重量一覧」、断面性能の計算は「断面係数の求め方」、計算ツールでも確認できます。

まとめ

  • H形鋼の単位重量は「断面積A(cm²) × 0.785」で求める。
  • 断面積は A=2(B·t2)+(H−2t2)·t1 で近似計算できる。
  • 近似値はフィレット分だけ実値より小さい。正確には形鋼表を使う。