鉄骨造(S造) 更新日:2026年6月14日

H形鋼の広幅・中幅・細幅とは?違いと使い方

H形鋼は、せい(高さ)とフランジ幅の比率によって広幅・中幅・細幅の3系列に分かれます。どれを選ぶかで柱向き・梁向きが変わります。

この記事について

本記事の数値は代表的なJIS呼称の例で、学習用の概要です。設計・積算では必ず最新のJIS G 3192や鋼材ハンドブック(形鋼表)の正確な値を使用してください。

3系列の違い

系列せい:幅主な用途
細幅約2:1(せいが大きい)H-400×200、H-600×200
中幅約1.5:1H-294×200、H-340×250梁・柱
広幅約1:1(せい≒幅)H-300×300、H-400×400

特徴:断面性能の違い

  • 細幅:せいが大きく強軸の断面二次モーメントIxが大きい。一方向(強軸)の曲げに効率的で、に最適。
  • 広幅:幅が広く弱軸のIy・Zyも大きい。2方向の曲げに強く、X・Y両方向から力を受けるに最適。
  • 中幅:両者の中間。梁にも柱にも使える汎用的な系列。
POINT:なぜ柱は広幅か

柱はどの方向に倒れる(座屈する)かわからないため、弱軸方向にもしっかり強い必要があります。広幅はIx/Iyが約3倍程度に収まり2方向に強いので柱向き。細幅はIx/Iyが10倍以上と強軸に偏るため、向きが決まった梁向きです。

使い方のまとめ

  • :細幅(または中幅)を、せいを縦にして使う。
  • :広幅、または角形鋼管を使う。
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性能値は「断面性能・単位重量一覧」、強軸・弱軸は「断面二次モーメント」、基礎は「H形鋼とは」をどうぞ。

まとめ

  • H形鋼はせい:幅の比率で細幅(約2:1)・中幅(約1.5:1)・広幅(約1:1)に分かれる。
  • 細幅は強軸に強く梁向き、広幅は2方向に強く柱向き、中幅は汎用。
  • 柱は座屈方向が定まらないため弱軸にも強い広幅が適する。