構造計算の実務 更新日:2026年6月15日

一次設計とは?震度との関係と二次設計との違い

一次設計とは、建物の供用期間中に数回は遭遇しうる中規模の地震に対して、建物が損傷しない(使い続けられる)ことを確かめる設計です。許容応力度計算が中心です。

この記事について

建築基準法・施行令・告示などの法令は改正されます。本記事は学習用の概要です。実際の設計・申請では最新の法令・運用を確認してください。

一次設計の意味

一次設計では、各部材に生じる応力度が許容応力度以下であることを確認します。これにより、中地震では部材が壊れず、ひび割れや残留変形が残らない(健全に使い続けられる)ことを目指します。

震度との関係

POINT

一次設計が想定するのは、まれに起こる中地震(震度5強程度)です。地震力は標準せん断力係数 C₀=0.2 を用いて計算します(地震力=重量×係数)。この地震に対しては「無被害(許容応力度以内)」が目標です。

二次設計との違い

一次設計二次設計
想定地震中地震(震度5強程度)大地震(震度6強〜7)
目標損傷しない倒壊・崩壊しない
係数C₀=0.2C₀=1.0相当
方法許容応力度計算保有水平耐力計算など
あわせて読みたい

二次設計」「許容応力度計算(計算ルート)」「地震力の計算方法」をどうぞ。

まとめ

  • 一次設計は中地震(震度5強程度)で損傷しないことを確かめる設計。
  • 許容応力度計算で、応力度を許容値以内に収める。C₀=0.2。
  • 大地震に対する二次設計(倒壊させない)と目的が異なる。