高炉セメントA種とは?B種・C種との違い
高炉セメントA種は、高炉セメントのうち高炉スラグの割合が最も少ない区分です。性質はポルトランドセメントに近くなります。
この記事について
セメントの規格(JIS R 5210・R 5211・R 5213など)や混合率の区分は改訂されることがあります。本記事は学習用の概要です。設計・施工では最新の規格・指針を確認してください。
A種の特徴
高炉スラグの割合は5%超〜30%以下。混合材が少ないため、普通ポルトランドに近い性質で、初期強度・中性化はポルトランドに近くなります。
B種・C種との違い
| 区分 | スラグ割合 | 性質 |
|---|---|---|
| A種 | 5%超〜30%以下 | ポルトランドに近い |
| B種 | 30%超〜60%以下 | バランス型(一般的) |
| C種 | 60%超〜70%以下 | 低発熱・耐久性が最大 |
デメリットと使い分け
POINT
A種はスラグが少ないため、低発熱・耐久性・ASR抑制といった混合セメントの利点が小さくなります。一方でポルトランドに対する明確な優位も出にくく、結果として中途半端になりやすいのが弱点です。流通量も少なく、実務ではB種が選ばれることがほとんどです。明確に混合セメントの効果を期待する場合はB種以上を選びます。
まとめ
- 高炉セメントA種はスラグ5%超〜30%以下で、ポルトランドに近い性質。
- 混合セメントの利点が小さく中途半端になりやすい。
- 実務ではB種が主流。効果を求めるならB種以上を選ぶ。