鉄筋コンクリート造(RC造) 更新日:2026年6月14日

モルタルとグラウトの違い|無収縮モルタル・まんじゅう

グラウトとは、隙間や空隙に流し込んで充填する、流動性の高い材料のことです。モルタルと似ていますが、流動性や収縮の性質が異なり、鉄骨の柱脚などで重要な役割を果たします。

この記事について

セメントの規格(JIS R 5210・R 5211・R 5213など)や混合率の区分は改訂されることがあります。本記事は学習用の概要です。設計・施工では最新の規格・指針を確認してください。

グラウトとは

グラウトは、機械や部材のすき間に充填するための流し込み材です。狭い隙間にも行き渡るよう流動性が高く、硬化後にすき間が空かないよう収縮しにくい(無収縮)ように作られた製品が一般的です。

モルタルとの違い

モルタルグラウト
役割仕上げ・下地・積みすき間への充填
流動性こて塗りできる硬さ高く、流し込める
収縮乾燥収縮しやすい無収縮(わずかに膨張)製品が多い

無収縮モルタル(無収縮グラウト)

無収縮モルタルは、膨張材などで硬化収縮を打ち消し、すき間なく充填できるようにした材料です。流動性の高いものは無収縮グラウトとも呼ばれ、次のような場所に使われます。

  • 鉄骨の露出柱脚:ベースプレートと基礎コンクリートのすき間。
  • 機械・設備の据付け(ベースの充填)。
  • アンカーボルトの固定、PC部材の接合部。

「まんじゅう」との関係

POINT:建方のレベル出し

鉄骨建方では、柱を据える前に基礎の上へ硬練りモルタルの塊(通称「まんじゅう」)を盛り、その高さでベースプレートのレベル(高さ)を調整します。柱をまんじゅうの上に据えて建入れを決めたあと、ベースプレート下の残りのすき間に無収縮グラウトを充填して一体化します。まんじゅう=据付け・レベル出し用の仮支えモルタル、グラウト=本充填材、という役割分担です。

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モルタル全般は「モルタルとコンクリート」、柱脚は「鋼構造接合部設計指針」、3者比較は「セメント・モルタル・コンクリート」をどうぞ。

まとめ

  • グラウトは流動性が高くすき間に充填する材料。多くは無収縮。
  • 無収縮モルタル(グラウト)は鉄骨の露出柱脚・機械据付などの充填に使う。
  • 「まんじゅう」はベースプレートのレベル出し用の仮支えモルタルで、本充填はグラウト。