和小屋とは?構造・洋小屋との違いとスパンの限界
和小屋(わごや)は、日本の木造で一般的な小屋組(屋根の骨組み)の形式です。小屋梁の上に束を立てて屋根を支えます。
この記事について
木材の規格・基準強度・含水率などは樹種・等級・JAS・条件によって異なり、規準も改訂されます。本記事は学習用の概要です。設計・施工では最新の基準・規格を確認してください。
和小屋の構造
和小屋は、下から順に次のように組みます(束建て)。
小屋梁の上に小屋束を立て、その上の母屋・棟木で垂木を受けます。シンプルで施工しやすく、間取りの自由度が高いのが特徴です。
洋小屋との違い
| 和小屋 | 洋小屋 | |
|---|---|---|
| 支え方 | 束で支える(束建て) | トラス(三角形)で支える |
| 部材 | 小屋梁・小屋束・母屋 | 陸梁・合掌・束・方杖 |
| スパン | 中小スパン向き | 大スパン向き |
スパンの限界
POINT
和小屋は小屋梁の曲げで屋根を支えるため、スパンが大きくなると梁せいが大きくなり不利です。一般的な住宅規模(おおむね3〜4間程度まで)に向きます。体育館・工場のような大スパンでは、トラスで効率よく支える洋小屋が選ばれます。
まとめ
- 和小屋は小屋梁の上に小屋束を立てて屋根を支える小屋組。
- 洋小屋はトラスで支え、大スパンに向く。
- 和小屋は小屋梁の曲げで支えるためスパンに限界があり、中小規模向き。