アルカリ骨材反応の対策|意味・種類と3つの方法
アルカリ骨材反応(ASR)は、コンクリートが内部から膨張してひび割れる劣化現象です。発生すると補修が難しいため、あらかじめ防ぐ(抑制する)ことが重要です。
この記事について
セメントの規格・基準値(JIS R 5210ほか・JASS5など)は改訂されることがあります。本記事は学習用の概要です。設計・施工では最新の規格・指針を確認してください。
アルカリ骨材反応の意味
セメント中のアルカリ分(ナトリウム・カリウム)と、骨材に含まれる反応性のシリカが反応し、生成物が水を吸って膨張します。この膨張でコンクリートが内部から押し広げられ、亀甲状(網目状)のひび割れや劣化を起こします。「コンクリートのがん」とも呼ばれます。
種類
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| アルカリシリカ反応 | 最も一般的。反応性シリカを含む骨材で生じる |
| アルカリ炭酸塩反応 | 特定の炭酸塩岩で生じる(まれ) |
3つの対策
建築基準法・JISでは、次のいずれかの方法でアルカリ骨材反応を抑制します。
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| ① 抑制効果のあるセメントを使う | 高炉セメントB/C種、フライアッシュセメントB/C種などを使う |
| ② アルカリ総量を抑える | コンクリート中のアルカリ総量をNa₂O換算で3.0kg/m³以下に抑える |
| ③ 無害な骨材を使う | 試験(化学法・モルタルバー法)で「無害」と確認された骨材を使う |
POINT
①の混合セメントは、アルカリを固定する働きで反応を抑えられるため、有効な対策としてよく使われます。3つのうち少なくとも1つを満たすことが求められます。
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まとめ
- アルカリ骨材反応は、セメントのアルカリと骨材の反応性シリカで膨張・ひび割れする劣化。
- 種類はアルカリシリカ反応(一般的)とアルカリ炭酸塩反応。
- 対策は①抑制セメント②アルカリ総量3.0kg/m³以下③無害な骨材、のいずれか。