鉄筋コンクリート造(RC造) 更新日:2026年6月14日

セメントの硬化時間|温度・夏冬の違いと早める方法

セメント(コンクリート)が固まるまでの時間は、温度で大きく変わります。凝結・硬化のしくみと、夏冬の違い、硬化を早める方法を整理します。

この記事について

セメントの規格・基準値(JIS R 5210ほか・JASS5など)は改訂されることがあります。本記事は学習用の概要です。設計・施工では最新の規格・指針を確認してください。

凝結と硬化

固まる過程は2段階で考えます。

段階内容
凝結(ぎょうけつ)練ったコンクリートが流動性を失い固まり始める。始発(固まり始め)と終結(固まり終わり)で表す
硬化(こうか)その後、時間をかけて強度が増していく。材齢28日を強度の基準とする

普通ポルトランドセメントの凝結は、JISで始発60分以上・終結10時間以下と規定されています(常温の目安)。

温度の影響

POINT:高温で速く、低温で遅い

セメントの水和反応は化学反応なので、温度が高いほど速く、低いほど遅く進みます。気温が下がると凝結・強度発現は遅くなり、上がると速くなります。

夏と冬の違い

夏(高温)冬(低温)
凝結・硬化速い遅い
注意点コールドジョイント・急乾燥型枠期間が長い・初期凍害

夏は早く固まりすぎて打ち継ぎ不良が起きやすく(→暑中コンクリート)、冬は固まりが遅く凍結の危険があります(→寒中コンクリート)。

硬化を早める方法

  • 早強ポルトランドセメントを使う。
  • 促進剤(早強剤)などの混和剤を使う。
  • 加温・保温養生で温度を確保する。
  • 水セメント比を下げる(強度発現が速くなる)。
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早い「早強ポルトランド」、環境別の「暑中」「寒中コンクリート」をどうぞ。

まとめ

  • 固まる過程は凝結(始発・終結)と硬化。普通は始発60分以上・終結10時間以下が目安。
  • 温度が高いほど速く固まり、低いほど遅い。夏は急結、冬は遅延に注意。
  • 早強セメント・促進剤・加温養生・低W/Cで硬化を早められる。