木造(W造) 更新日:2026年6月14日

軸組と枠組の違い・耐力壁の役割と軸組図の読み方

木造には2つの代表的な工法があります。軸組工法(在来)枠組壁工法(2×4)です。この記事では両者の違い、地震・風に抵抗する耐力壁の役割、そして実務で読む軸組図の見方を解説します。

軸組と枠組の違い:線で支えるか、面で支えるか

項目軸組工法(在来)枠組壁工法(2×4)
支える要素(柱・梁)+筋かい(壁・床のパネル)
水平力への抵抗筋かい・面材の耐力壁壁全体(耐力壁線)
開口の自由度高い耐力壁線の制約がある
使用木材柱・梁など断面が多様2×4材など規格寸法

耐力壁の役割

建物には地震や風の水平力が作用します。これに抵抗するのが耐力壁です。耐力壁は次の3点が揃って初めて機能します。

  • :必要な分の壁があるか(壁量計算)。
  • 配置バランス:偏っていないか(四分割法)。偏ると建物がねじれる。
  • 接合:壁端の柱が引き抜かれないよう金物で留める(N値計算)。

軸組図の読み方

軸組図は、建物を横から見た「骨組みの立面図」です。各通り(X通り・Y通り)ごとに、柱・梁・筋かい・耐力壁がどう組まれているかを示します。基本の記号は次のとおりです。

土台 通し柱 管柱 桁(最上部) 胴差 筋かい(耐力壁) たすき掛け

図:軸組図の例。縦線=柱、横線=梁・桁・土台、斜線=筋かい(耐力壁)

記号・線意味
縦の太線柱(端まで通るものは通し柱)
横の太線梁・桁・胴差・土台などの横架材
斜めの線(片掛け)筋かい1本。向きで圧縮・引張が変わる
×印(たすき掛け)筋かいを2本交差。耐力が高い(壁倍率大)

軸組図を見れば、どの壁が耐力壁で、どれだけの強さがあるかがわかります。これをもとに壁量と配置バランスを確認します。

あわせて読みたい

壁の強さは「壁倍率と必要壁量」、配置バランスは「四分割法」、部材の名前は「在来軸組工法の部材」をどうぞ。

まとめ

  • 軸組は「線(柱・梁+筋かい)」、枠組は「面(壁パネル)」で支える。
  • 耐力壁は「量・配置バランス・接合」の3点で水平力に抵抗する。
  • 軸組図は縦線=柱、横線=横架材、斜線=筋かい。たすき掛け(×)ほど強い。