軸組と枠組の違い・耐力壁の役割と軸組図の読み方
木造には2つの代表的な工法があります。軸組工法(在来)と枠組壁工法(2×4)です。この記事では両者の違い、地震・風に抵抗する耐力壁の役割、そして実務で読む軸組図の見方を解説します。
軸組と枠組の違い:線で支えるか、面で支えるか
| 項目 | 軸組工法(在来) | 枠組壁工法(2×4) |
|---|---|---|
| 支える要素 | 線(柱・梁)+筋かい | 面(壁・床のパネル) |
| 水平力への抵抗 | 筋かい・面材の耐力壁 | 壁全体(耐力壁線) |
| 開口の自由度 | 高い | 耐力壁線の制約がある |
| 使用木材 | 柱・梁など断面が多様 | 2×4材など規格寸法 |
耐力壁の役割
建物には地震や風の水平力が作用します。これに抵抗するのが耐力壁です。耐力壁は次の3点が揃って初めて機能します。
軸組図の読み方
軸組図は、建物を横から見た「骨組みの立面図」です。各通り(X通り・Y通り)ごとに、柱・梁・筋かい・耐力壁がどう組まれているかを示します。基本の記号は次のとおりです。
図:軸組図の例。縦線=柱、横線=梁・桁・土台、斜線=筋かい(耐力壁)
| 記号・線 | 意味 |
|---|---|
| 縦の太線 | 柱(端まで通るものは通し柱) |
| 横の太線 | 梁・桁・胴差・土台などの横架材 |
| 斜めの線(片掛け) | 筋かい1本。向きで圧縮・引張が変わる |
| ×印(たすき掛け) | 筋かいを2本交差。耐力が高い(壁倍率大) |
軸組図を見れば、どの壁が耐力壁で、どれだけの強さがあるかがわかります。これをもとに壁量と配置バランスを確認します。
まとめ
- 軸組は「線(柱・梁+筋かい)」、枠組は「面(壁パネル)」で支える。
- 耐力壁は「量・配置バランス・接合」の3点で水平力に抵抗する。
- 軸組図は縦線=柱、横線=横架材、斜線=筋かい。たすき掛け(×)ほど強い。