鉄骨造(S造) 更新日:2026年6月14日

ステンレス鋼とは?意味・特徴と線膨張係数・降伏点・引張強度

ステンレス鋼とは、クロム(Cr)を約11%以上含み、表面に不動態被膜をつくることで錆びにくくした合金鋼です。代表的なSUS304など、耐食性が求められる部位に使われます。

この記事について

鋼材の規格・基準強度などはJISや告示の改訂で変わることがあります。本記事は学習用の概要です。実務では必ず最新のJIS・建築基準法告示・メーカー資料を確認してください。

ステンレス鋼の特徴

  • 耐食性:錆びにくく、外装・水回り・海岸近くなど腐食環境に強い。
  • 美観・耐久性:意匠材・手すり・サッシなどにも使われる。
  • 高コスト:普通鋼より高価で、加工・溶接にも配慮がいる。

物性(普通鋼との比較)

構造に使う際は、普通鋼と性質が異なる点に注意が必要です。代表的なオーステナイト系(SUS304など)を例にすると、おおむね次の傾向があります。

項目普通鋼(参考)ステンレス鋼(SUS304系の目安)
線膨張係数約12×10⁻⁶/℃約17×10⁻⁶/℃(大きい)
ヤング係数約205kN/mm²約193kN/mm²(やや小さい)
降伏点(0.2%耐力)235〜325N/mm²約205N/mm²程度〜
引張強度400〜490N/mm²級約520N/mm²程度〜

線膨張係数が普通鋼より大きいため、温度変化による伸縮が大きく、異種金属と組み合わせる際は熱応力に注意します。引張強度は高い一方、明確な降伏点を示しにくく0.2%耐力で評価します。

建築構造での扱い

構造に使う場合は建築構造用ステンレス鋼材(JIS G 4321)などの規格材を用い、許容応力度や接合方法を個別に確認します。一般部材は普通鋼、腐食環境や意匠重視の部位でステンレス鋼、という使い分けが基本です。

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まとめ

  • ステンレス鋼はクロムを多く含み錆びにくい合金鋼(特殊鋼の一種)。
  • 線膨張係数が普通鋼より大きく、ヤング係数はやや小さい。降伏点は0.2%耐力で評価。
  • 腐食環境・意匠部位で使い、構造用は建築構造用ステンレス鋼材を用いる。