高炉材とは?電炉材との違い・製造メーカー3社と仕組み
高炉材とは、鉄鉱石を原料に高炉で鉄をつくる製鉄法で生産された鋼材です。スクラップ(鉄くず)を電気で溶かす「電炉材」と対比されます。鉄骨に使う鋼材の供給を支える基本知識です。
この記事について
鋼材の規格・基準強度などはJISや告示の改訂で変わることがあります。本記事は学習用の概要です。実務では必ず最新のJIS・建築基準法告示・メーカー資料を確認してください。
高炉材の仕組み
- 高炉で鉄鉱石とコークスから銑鉄(せんてつ)を取り出す。
- 転炉で銑鉄から余分な炭素などを除き、鋼にする。
- 連続鋳造・圧延を経て、鋼板・形鋼などの製品になる。
原料から一貫して製造するため品質が安定し、厚板や大型部材、高性能鋼まで幅広く供給できます。
電炉材との違い
| 高炉材 | 電炉材 | |
|---|---|---|
| 原料 | 鉄鉱石(+コークス) | 鉄スクラップ |
| 製法 | 高炉+転炉 | 電気炉で溶解 |
| 得意な製品 | 厚板・大型形鋼・高性能鋼 | 棒鋼・小〜中径の形鋼・鋼管 |
| 品質 | 安定・トレース性高い | 原料由来のばらつきに配慮 |
| 環境負荷 | 大きめ | リサイクルで比較的小さい |
主要な高炉メーカー3社
国内の高炉メーカーは、現在おもに次の3社です。
| メーカー | 補足 |
|---|---|
| 日本製鉄 | 国内最大手。旧・新日鉄住金 |
| JFEスチール | 形鋼・鋼板など幅広い製品 |
| 神戸製鋼所(コベルコ) | 鋼材のほか各種素材も手がける |
構造設計での留意点
使用する鋼材は、ミルシート(鋼材検査証明書)で材質・機械的性質・製造元を確認します。重要な構造部材では、品質やトレーサビリティの観点から鋼材の出所を把握しておくことが大切です。
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メーカー資料の使い方は「鋼材ハンドブックの使い方」、規格は「JIS鋼材一覧」、鋼材の種類は「鋼材の種類」をどうぞ。
まとめ
- 高炉材は鉄鉱石から高炉・転炉でつくる鋼材。品質が安定し厚板・高性能鋼に強い。
- 電炉材はスクラップを電気炉で溶かす鋼材で、棒鋼・小径形鋼などが得意。
- 主要高炉メーカーは日本製鉄・JFEスチール・神戸製鋼所の3社。