鋼材の種類とは?用途・材質の特徴と記号(SS・SN・SM材の違い)
鉄骨造(S造)に使う鋼材には、用途や性質に応じてさまざまな種類があります。鋼材は記号(SS・SN・SMなど)で区別され、それぞれ規格・材質・用途が異なります。この記事では建築でよく使う鋼材の種類を整理します。
この記事について
鋼材の規格・基準強度などはJISや告示の改訂で変わることがあります。本記事は学習用の概要です。実務では必ず最新のJIS・建築基準法告示・メーカー資料を確認してください。
鋼材の記号の意味
建築構造用の鋼材は、頭のアルファベットで種類がわかります。代表的な3つがSS・SN・SMです。
| 記号 | 正式名称 | 特徴 |
|---|---|---|
| SS | 一般構造用圧延鋼材 | 最も一般的で安価。溶接性の保証がなく、化学成分の規定がゆるい。例:SS400 |
| SN | 建築構造用圧延鋼材 | 建築専用に整備。降伏点の上限・降伏比などを規定し耐震に適する。例:SN400・SN490 |
| SM | 溶接構造用圧延鋼材 | 溶接性を考慮した鋼材。橋梁などにも。例:SM400〜SM570 |
数字(400・490など)は引張強さの目安(N/mm²級)を表します。SS400なら引張強さ400N/mm²級です。
SS・SN・SM材の違い(くわしく)
- SS材:流通量が多く安価だが、降伏点の上限や溶接性が保証されない。地震で塑性変形を期待する主要部材には不向きとされる。
- SN材:1994年に制定された建築専用規格。A種(溶接しない部位)・B種(一般、降伏比・シャルピー値を規定)・C種(板厚方向の特性も保証。ダイアフラム等)に分かれる。現在の建築鉄骨の主流。
- SM材:溶接性を重視した鋼材で、強度バリエーションが豊富(SM490Y・SM570など)。
用途と材質の特徴
| 用途 | よく使う鋼材 |
|---|---|
| 柱・梁などの主要構造部材 | SN400B・SN490B(重要部位はC種) |
| 二次部材・間柱・小梁など | SS400・SN400 |
| 角形鋼管の柱(コラム) | STKR・BCR・BCP |
| 高強度が必要な大スパン | 高張力鋼(SM570など) |
POINT
現在の建築鉄骨は、耐震性に配慮したSN材が主流です。SS材は二次部材など、SM材は溶接を伴う部位で使い分けられます。
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まとめ
- 建築鉄骨の鋼材は記号(SS・SN・SM)で区別され、数字は引張強さ級を表す。
- SS=一般・安価、SN=建築専用で耐震向き、SM=溶接性重視。
- 主要部材はSN材が主流。用途に応じて使い分ける。