鉄骨造(S造) 更新日:2026年6月14日

鋼材の種類とは?用途・材質の特徴と記号(SS・SN・SM材の違い)

鉄骨造(S造)に使う鋼材には、用途や性質に応じてさまざまな種類があります。鋼材は記号(SS・SN・SMなど)で区別され、それぞれ規格・材質・用途が異なります。この記事では建築でよく使う鋼材の種類を整理します。

この記事について

鋼材の規格・基準強度などはJISや告示の改訂で変わることがあります。本記事は学習用の概要です。実務では必ず最新のJIS・建築基準法告示・メーカー資料を確認してください。

鋼材の記号の意味

建築構造用の鋼材は、頭のアルファベットで種類がわかります。代表的な3つがSS・SN・SMです。

記号正式名称特徴
SS一般構造用圧延鋼材最も一般的で安価。溶接性の保証がなく、化学成分の規定がゆるい。例:SS400
SN建築構造用圧延鋼材建築専用に整備。降伏点の上限・降伏比などを規定し耐震に適する。例:SN400・SN490
SM溶接構造用圧延鋼材溶接性を考慮した鋼材。橋梁などにも。例:SM400〜SM570

数字(400・490など)は引張強さの目安(N/mm²級)を表します。SS400なら引張強さ400N/mm²級です。

SS・SN・SM材の違い(くわしく)

  • SS材:流通量が多く安価だが、降伏点の上限や溶接性が保証されない。地震で塑性変形を期待する主要部材には不向きとされる。
  • SN材:1994年に制定された建築専用規格。A種(溶接しない部位)・B種(一般、降伏比・シャルピー値を規定)・C種(板厚方向の特性も保証。ダイアフラム等)に分かれる。現在の建築鉄骨の主流。
  • SM材:溶接性を重視した鋼材で、強度バリエーションが豊富(SM490Y・SM570など)。

用途と材質の特徴

用途よく使う鋼材
柱・梁などの主要構造部材SN400B・SN490B(重要部位はC種)
二次部材・間柱・小梁などSS400・SN400
角形鋼管の柱(コラム)STKR・BCR・BCP
高強度が必要な大スパン高張力鋼(SM570など)
POINT

現在の建築鉄骨は、耐震性に配慮したSN材が主流です。SS材は二次部材など、SM材は溶接を伴う部位で使い分けられます。

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規格の全体像は「JIS鋼材一覧」、普通鋼と特殊鋼の関係は「普通鋼とは」、鉄骨材料の基礎は「鉄骨の材料・耐火被覆」をどうぞ。

まとめ

  • 建築鉄骨の鋼材は記号(SS・SN・SM)で区別され、数字は引張強さ級を表す。
  • SS=一般・安価、SN=建築専用で耐震向き、SM=溶接性重視。
  • 主要部材はSN材が主流。用途に応じて使い分ける。