鉄骨造(S造) 更新日:2026年6月14日

中実材とは?中空材との違いと断面二次モーメントの比較

中実材(ちゅうじつざい)とは、中身が詰まった断面の鋼材のことです。丸鋼・平鋼・角鋼などが該当します。中が空洞の中空材(鋼管)と対になる言葉です。

この記事について

鋼材の規格・寸法などはJISや製品の改訂で変わることがあります。本記事は学習用の概要です。実務では必ず最新のJIS・メーカーの形鋼表(鋼材ハンドブック)を確認してください。

中実材の読み方と意味

読み方は「ちゅうじつざい」。断面の内部まで金属が詰まっている(中実な)鋼材を指します。代表は丸鋼(断面が円)・平鋼(フラットバー)・角鋼です。ブレースや小物の部材などに使われます。

中空材との違い

中実材中空材
断面中身が詰まっている中が空洞(鋼管)
丸鋼・平鋼・角鋼円形鋼管・角形鋼管
曲げ・座屈効率同じ重さでは劣る同じ重さで有利

断面二次モーメントの比較

同じ断面積(≒重さ)でも、材料が外周に分布する中空材のほうが断面二次モーメントIは大きくなります。たとえば中実の丸鋼(直径D)は:

中実丸鋼:I = πD⁴ / 64

これに対し、同じ断面積を外径の大きな薄い鋼管に置き換えると、外周まで材料が広がるぶんIが大きくなり、曲げにも座屈にも強くなります。これが「材料を外側に配置するほど効率がよい」という構造の基本原則です。

POINT

だからこそ、鉄骨では中実材よりH形鋼(外側にフランジ)や鋼管(中空)が梁・柱に多用されます。中実材は、断面が小さくてよい引張材(ブレース等)や、座屈が問題にならない部位で使われます。

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対になるのは「中空断面」、計算は「断面二次モーメント」、座屈は「座屈とは?」をどうぞ。

まとめ

  • 中実材(ちゅうじつざい)は中身が詰まった鋼材。丸鋼・平鋼・角鋼など。
  • 同じ断面積なら中空材のほうが断面二次モーメントが大きく曲げ・座屈に有利。
  • 中実材は引張材や座屈が問題にならない部位に使われる。