鉄骨造(S造) 更新日:2026年6月14日

薄肉とは?厚み・軽量鉄骨・薄肉断面の種類

薄肉(はくにく)とは、板厚が薄いことを指す言葉です。軽量形鋼のように板厚おおむね1.6〜3.2mm程度の薄い鋼材を「薄肉」と呼び、軽量鉄骨に使われます。

この記事について

鋼材の規格・寸法などはJISや製品の改訂で変わることがあります。本記事は学習用の概要です。実務では必ず最新のJIS・メーカーの形鋼表(鋼材ハンドブック)を確認してください。

薄肉の読み方と意味

読み方は「はくにく」。鋼材の肉(板)が薄いことを表します。軽量形鋼(SSC400)やデッキプレートなどが薄肉の代表で、薄い鋼板を冷間成形してつくられます。

軽量鉄骨との関係

鉄骨造は、使う鋼材の厚さで大きく2つに分けられます。

区分板厚の目安主な用途
軽量鉄骨造厚さ6mm未満(薄肉)住宅・店舗・小規模建物
重量鉄骨造厚さ6mm以上中〜大規模・ラーメン構造

このうち軽量鉄骨で使う、板厚1.6〜3.2mm程度の薄い軽量形鋼が「薄肉断面」です。

薄肉断面の種類

  • リップ溝形鋼(Cチャン):薄肉の代表。軽量形鋼の主役。
  • ハット形・Z形・溝形:母屋・胴縁などに。
  • デッキプレート:床・屋根の下地となる薄板成形材。

局部座屈への注意

POINT

薄肉断面は、部材全体が曲がる前に薄い板そのものが波打つように座屈する「局部座屈を起こしやすいのが弱点です。リップ(縁の折り返し)を付けて板を補強したり、許容応力度を低めに見込んだりして対処します。また薄いため溶接には不向きで、ボルト・ビス接合が基本です。

あわせて読みたい

軽量形鋼は「軽量形鋼」、材質は「軽量形鋼SSC400」、座屈は「座屈とは?」をどうぞ。

まとめ

  • 薄肉(はくにく)は板厚が薄いこと。1.6〜3.2mm程度の軽量形鋼が代表。
  • 厚さ6mm未満の鋼材を使う鉄骨が軽量鉄骨造。
  • 薄肉断面は局部座屈に注意。リップで補強し、接合はボルト・ビス。