鉄筋コンクリート造(RC造) 更新日:2026年6月14日

マスコンクリートとは?温度ひび割れと対策

マスコンクリートとは、断面が大きく、セメントの水和熱による温度上昇温度ひび割れのおそれがあるため、特別な配慮が必要なコンクリートです。

この記事について

コンクリートの規格・基準値(JIS A 5308・JASS5など)は改訂されることがあります。本記事は学習用の概要です。設計・施工では必ず最新のJIS・JASS5・指針の値を確認してください。

JASS5での定義

JASS5では、部材断面が大きく、水和熱による温度応力やひび割れの検討が必要なコンクリートをマスコンクリートとしています。目安として、厚さの大きい壁状・マット状(基礎スラブ)部材などが該当します(例:壁状で厚さ80cm以上、下端拘束のマット状で厚さ100cm以上 など)。

内部温度上昇の仕組み

セメントは水と反応(水和)するとき熱を出します。断面が大きいと熱が逃げにくく、内部の温度が大きく上昇します。一方、表面は外気で冷えるため、内部と表面に温度差が生じます。

温度ひび割れ

POINT

温度差や、冷えるときの収縮が周囲に拘束されることで温度応力が生じ、引張に弱いコンクリートが割れます。これが温度ひび割れです。打込み後、数日〜数週間で発生します。

対策

  • 低発熱セメント:中庸熱・低熱ポルトランドセメントで発熱を抑える。
  • 打込み温度の管理:材料を冷やし初期温度を下げる。
  • パイプクーリング:内部に通した管に水を流して冷やす。
  • ひび割れ誘発目地:ひび割れ位置をあらかじめ誘導する。
  • 打込み区画の分割・養生で温度差を抑える。
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ひび割れ一般は「コンクリートの弱点とひび割れ」、全体像は「コンクリートの種類7選」、基礎は「鉄筋コンクリート造とは?」をどうぞ。

まとめ

  • マスコンクリートは大断面で温度ひび割れの検討が必要なコンクリート(JASS5)。
  • 水和熱で内部温度が上がり、内外温度差・拘束で温度ひび割れが生じる。
  • 低発熱セメント・打込み温度管理・パイプクーリング・誘発目地などで対策する。