ビルドH鋼とは?意味・規格・重量・溶接
ビルドH鋼(ビルドアップH形鋼・BH)とは、鋼板を溶接して組み立てたH形断面の部材です。圧延でつくるロールH形鋼にないサイズを自由につくれます。
この記事について
本記事の数値は代表的な目安・例で、学習用の概要です。設計・積算では必ず最新のJIS・建築基準法告示・鋼構造設計規準・鋼材ハンドブックの正確な値を確認してください。
意味:板を溶接して作るH形鋼
ロールH形鋼が圧延(ロール成形)で一体に作られるのに対し、ビルドH鋼はフランジ用とウェブ用の鋼板を切り出し、溶接してH形に組み立てます。「build-up(組立)」が名前の由来で、図面ではBHと表記されることもあります。
規格:自由な寸法
ロールH形鋼はJIS G 3192の規格サイズに限られますが、ビルドH鋼は板厚・せい・幅を自由に設定できます。規格にない大せいの梁や、フランジとウェブで板厚・材質を変えた断面など、設計に合わせた最適な断面を作れるのが最大の利点です。
| ロールH形鋼 | ビルドH鋼(BH) | |
|---|---|---|
| 製法 | 圧延(一体成形) | 鋼板を溶接して組立 |
| 寸法 | JIS規格サイズ | 自由 |
| コスト | 安い(量産) | 溶接の手間で割高 |
| 用途 | 一般の柱・梁 | 大型・特殊断面 |
重量
重量は、設定した板厚・寸法から断面積を求め、断面積 × 0.785(kg/m)で計算します(→重量の計算方法)。板厚を自由に選べるため、必要強度に対して無駄のない重量にできます。
溶接
POINT
フランジとウェブの接合は、自動溶接(サブマージアーク溶接など)による隅肉溶接が一般的です。溶接部の品質が性能を左右するため、JASS6などに基づく溶接施工・検査の管理が重要になります。
まとめ
- ビルドH鋼は鋼板を溶接して組み立てたH形部材(BH)。
- JIS規格に縛られず、寸法・板厚・材質を自由に設定できる。
- フランジ・ウェブは隅肉溶接で接合。溶接品質の管理が重要。