鉄骨造(S造) 更新日:2026年6月14日

I形鋼とは?規格・断面係数とH形鋼との違い

I形鋼(アイがたこう)は、断面が「I」の形をした形鋼です。H形鋼とよく似ていますが、フランジの形状が異なり、用途も限られます。

この記事について

本記事の数値は代表的な目安・例で、学習用の概要です。設計・積算では必ず最新のJIS・建築基準法告示・鋼構造設計規準・鋼材ハンドブックの正確な値を確認してください。

I形鋼の形状

I形鋼は、上下フランジの内側に勾配(テーパー)がついており、付け根が厚く先が薄い形です。これに対しH形鋼はフランジの内外が平行です。

規格

I形鋼もH形鋼と同じくJIS G 3192(熱間圧延形鋼)に規定されています。ただし現在はH形鋼が主流となり、I形鋼の規格サイズは少なく、流通も限定的です。

H形鋼との違い

I形鋼H形鋼
フランジ内側勾配あり(テーパー)平行
フランジ幅狭い広い
弱軸の強さ小さい大きい
接合傾斜座金が必要なことも平行で接合しやすい
用途クレーン走行梁など柱・梁全般

断面係数の特徴

I形鋼はフランジ幅が狭いため、弱軸の断面係数が小さく横座屈に弱い傾向があります。強軸の曲げ性能は確保できますが、横方向の安定性で不利なため、一般の梁にはフランジが広く扱いやすいH形鋼が選ばれます。

用途

I形鋼は、フランジ下面に車輪が走るクレーンの走行梁(ガーダー)やモノレール・ホイストのレールなど、特定の用途で使われます。

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まとめ

  • I形鋼はフランジ内側に勾配がある形鋼。規格はJIS G 3192。
  • H形鋼に比べフランジが狭く弱軸・横座屈に弱い。
  • 現在はクレーン走行梁など特定用途に限られ、一般部材はH形鋼が主流。