鉄筋コンクリート造(RC造) 公開日:2026年6月14日 更新日:2026年7月22日

砕石とコンクリート|種類・サイズと使う理由

砕石とコンクリート|種類・サイズと使う理由

砕石(さいせき)とは、岩石を機械で砕いてつくる粗骨材のことです。現在のコンクリートの粗骨材は、川砂利に代わって砕石が主流になっており、日本の生コンクリートの多くが砕石を粗骨材として使用しています。採石場で山や丘陵から切り出した岩石を、破砕機で段階的に小さくし、ふるい分けてサイズをそろえることでつくられます。

この記事の要点
  • 砕石は岩石を機械で砕いた粗骨材で、角張った形と良好な付着性が特徴。
  • 川砂利の枯渇や供給の安定性から、現在は砕石が粗骨材の主流になっている。
  • コンクリート用砕石はJIS A 5005に規定され、サイズは「呼び」で表される。

原料となる岩石の種類

コンクリート用の砕石には、硬質で安定した岩石が使われます。代表的なものに、安山岩・玄武岩などの火山岩、硬質砂岩・石灰岩などの堆積岩、花こう岩などの深成岩があります。産地によって使われる岩種は異なりますが、いずれも十分な強度と耐久性を持ち、有害な反応性鉱物を含まないことが求められます。同じ「砕石」でも、産出する岩石の性質によって形状や吸水率、コンクリートに与える影響が多少異なるため、使用実績のある岩種・産地の砕石を選ぶことが実務では重視されます。

砕石とは・川砂利との違い

砕石川砂利
角張っている丸みがある
表面ざらざらなめらか
付着セメントペーストとよく付着砕石より劣る
施工性角張りで流動性はやや低い流動性が良い

コンクリート用砕石の種類・サイズ

コンクリート用の砕石はJIS A 5005に規定されます。サイズは「最大寸法と最小寸法」の組み合わせの呼び(例:2005=20〜5mm、2505=25〜5mm)で表されます。一般のコンクリートでは最大寸法20mmまたは25mmが使われます。

POINT

道路の路盤に使う「クラッシャラン」「粒度調整砕石(M-40など)」は粒度の範囲が異なり、コンクリート用とは別物です。コンクリートには規格に合ったコンクリート用砕石を使います。

砕石が使われる理由

  • 良質な川砂利の枯渇:採取規制もあり入手しにくくなった。
  • 供給が安定:岩石を砕いて安定して生産できる。
  • 付着が良い:角張った表面がペーストとかみ合い、強度に有利。

一方、角張りのぶん同じスランプを得るのにやや多くの細骨材・水が必要になるため、配合で調整します。

品質管理での注意点

砕石を使う際には、次のような品質確認が行われます。

項目内容
アルカリシリカ反応性骨材中の反応性鉱物がコンクリートの膨張・ひび割れを招かないか確認する。
微粒分量砕石表面に付着した石粉(微粒分)が多すぎないか管理する。
粒形・粒度細長い・偏平な粒が多いとワーカビリティや強度に不利なため、粒形や粒度分布を確認する。
注意

アルカリシリカ反応を起こしやすい岩種の砕石を使うと、長期的にコンクリートの膨張ひび割れ(アルカリシリカ反応によるひび割れ)を引き起こすおそれがあります。産地・岩種ごとの試験結果を確認し、必要に応じて抑制対策(低アルカリ形セメントの使用など)を講じることが重要です。

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実務のワンポイント

砕石を使う物件で私が気にしているのは、産地・岩種が過去に使用実績のあるものかどうかです。アルカリシリカ反応の試験結果は提出されていても、産地が変わった途端に別物になっていることがあるため、変更の有無を毎回確認するようにしています。

砕石ができるまで ① 採石② 破砕③ ふるい分け ④ 出荷 岩石を切り出す段階的に小さくサイズをそろえる 2005・2505など 計画的に生産できるため、品質と供給が安定している 川砂利の枯渇と採取規制により、現在は砕石が主流
採石場で岩石を切り出し、破砕・ふるい分けによって所定の粒径にそろえる。計画的に生産できるため品質が安定している。

砕石が主流になった理由

理由内容
川砂利の枯渇良質な川砂利は採り尽くされ、河川環境保護の観点から採取が規制された
安定供給採石場で計画的に生産でき、品質・粒度を管理しやすい
付着性の高さ表面が粗く角張っているため、セメントペーストとの付着が良い
品質の均一性同じ岩体から採るため、性質のばらつきが小さい
砕石のデメリットも理解する

砕石は角張っているため、砂利に比べてワーカビリティが劣り、必要な単位水量が増える傾向があります。また、製造過程で微粒分(石粉)が付着しやすく、これが多いと単位水量がさらに増えます。実務では、粒形判定実積率という指標で粒の形の良否を評価し、細長い・偏平な粒が多すぎないことを確認します。良質な砕石は、丸みを帯びた砂利に近い性能を発揮します。

砕石のサイズ表記

表記意味用途
200520〜5mm(20mmを通り5mmにとどまる)コンクリート用(最大寸法20mm)
250525〜5mmコンクリート用(最大寸法25mm)
C-40粒度調整砕石(40mm以下、細かい粒も含む)路盤材・地業(コンクリート用ではない)
RC-40再生クラッシャラン(コンクリート塊由来)路盤材・埋戻し

コンクリート用の砕石は「2005」のように4桁で表記され、前2桁が最大寸法、後2桁が最小寸法を示します。一方、地業(砕石地業)に使う「C-40」などは粒度調整された砕石で、大小の粒が混ざって締め固まりやすくしたものです。用途がまったく異なるため、発注時に取り違えないよう注意が必要です。

よくある質問

Q1. 砕石と砂利ではコンクリートの強度が変わりますか?

同じ水セメント比なら、砕石を使ったほうがやや高い強度が得られる傾向があります。表面が粗く角張っているため、セメントペーストとの付着(機械的なかみ合わせ)が良いためです。ただしワーカビリティは劣るため、同じスランプを得るには単位水量が増え、その分強度が下がる要因にもなります。実際の強度は配合全体のバランスで決まります。

Q2. 砕石地業とコンクリート用の砕石は同じものですか?

別のものです。コンクリート用の砕石は粒径がそろっており(例:20〜5mm)、ペーストが行き渡るようになっています。一方、砕石地業に使うのは粒度調整砕石(C-40など)で、大小の粒が混ざっているため締め固めると密実になり、地盤としての支持力を発揮します。用途が逆になると、コンクリートは施工性が悪化し、地業は締まらないという問題が生じます。

Q3. 砕石の品質はどう確認しますか?

JIS A 5005(コンクリート用砕石及び砕砂)に基づき、絶乾密度・吸水率・粒度・微粒分量・すりへり減量・安定性などが規定されています。生コン工場は、使用する骨材について定期的に試験を行い、品質記録を保管しています。特に重要な工事では、この試験成績表を確認します。また、アルカリシリカ反応性についても判定が必要です。

まとめ

  • 砕石は岩石を砕いた粗骨材。角張り、ペーストとの付着が良い。
  • 安山岩・石灰岩・花こう岩など硬質な岩石が原料に使われる。
  • コンクリート用砕石はJIS A 5005。サイズは呼び(2005・2505など)で表す。
  • 川砂利の枯渇・供給安定・付着の良さから主流。アルカリシリカ反応性など品質管理も重要。