鉄筋コンクリート造(RC造) 公開日:2026年6月14日 更新日:2026年7月6日

普通骨材とは?読み方・品質とコンクリートとの関係

普通骨材とは?読み方・品質とコンクリートとの関係

普通骨材(ふつうこつざい)とは、川砂・川砂利・砕石・砕砂など、一般的な岩石を原料とする標準的な密度の骨材のことです。特別に軽くも重くもない「ふつう」の骨材という意味で、軽量骨材・重量骨材と対になる区分です。私たちが日常的に目にする建物のコンクリート、すなわち普通コンクリートのほとんどは、この普通骨材を使ってつくられています。

この記事の要点
  • 普通骨材は砂・砂利・砕石など、絶乾密度2.5g/cm³程度以上の標準的な骨材。
  • 普通骨材を使ったコンクリートが普通コンクリート(単位容積質量 約2.3t/m³)。
  • 骨材はコンクリート体積の約7割を占め、その品質が強度・耐久性を左右する。

読み方と意味

読み方は「ふつうこつざい」です。骨材とは、コンクリートやモルタルをつくるときにセメント・水と練り混ぜる砂や砂利の総称で、そのうち標準的な密度をもつものを普通骨材と呼びます。軽量骨材(人工的に軽くした骨材)や重量骨材(磁鉄鉱など特に重い骨材)に対する言葉であり、「特別な骨材ではない」という区分名だと理解すると覚えやすいでしょう。

骨材は粒の大きさによっても分類され、5mm以下の粒が主体のものを細骨材(砂)、5mmを超える粒が主体のものを粗骨材(砂利・砕石)と呼びます。普通骨材という区分は、この細骨材・粗骨材の両方にまたがる「密度による分類」です。

普通骨材の種類

普通骨材には、産地や製法によって次のような種類があります。

種類内容区分
川砂・川砂利河川から採取される天然骨材。粒が丸く、コンクリートの流動性を確保しやすい天然骨材
山砂・陸砂利山や陸地から採取。粘土分などの有害物の管理が重要天然骨材
砕石・砕砂岩石を破砕してつくる人工の骨材。角ばった粒形で、現在の主流人工骨材
再生骨材解体コンクリートを破砕・処理して再利用するもの再生骨材

かつては川砂利が主流でしたが、採取規制により、現在は砕石・砕砂が広く使われています。粒の形が角ばっている砕石は、丸い川砂利に比べて同じ流動性を得るのに単位水量がやや多く必要になる、という施工上の特徴があります。

品質(密度の目安と要求性能)

普通骨材は、絶乾密度が2.5g/cm³程度以上のものが目安です。絶乾密度とは、骨材内部の水分を完全に乾燥させた状態での密度のことです。緻密で吸水率が小さく、じょうぶであることが求められます。加えて、粒度(粒の大きさの分布)・有害物の含有量・アルカリシリカ反応性・塩化物量などの品質基準を満たす必要があり、これらはJISやJASS5などで規定されています。

骨材の区分密度の傾向用途
軽量骨材小さい(軽い)軽量コンクリート
普通骨材標準(約2.5以上)普通コンクリート
重量骨材大きい(重い)放射線遮へい用など
注意

骨材の品質不良は、コンクリートの強度不足だけでなく、アルカリシリカ反応によるひび割れや塩化物による鉄筋腐食など、長期の耐久性問題に直結します。安価でも品質の確認できない骨材は使ってはいけません。

コンクリートとの関係

普通骨材を使ったコンクリートが普通コンクリートで、単位容積質量は約2.3t/m³です。構造計算で用いる鉄筋コンクリートの単位体積重量24kN/m³という値も、普通骨材を前提とした数字です。骨材はコンクリートの体積の約7割を占めるため、骨材の密度がそのままコンクリートの重さを決めるといってよく、骨材の品質はコンクリートの強度・耐久性・乾燥収縮などの寸法安定性に直結します。

設計の立場では、床や梁の自重を軽くしたい場合に軽量骨材を使う「軽量コンクリート」を検討することがありますが、コストや施工性の面から、特別な理由がなければ普通骨材による普通コンクリートを選ぶのが基本です。

よくある質問

Q1. 普通骨材と軽量骨材はどう使い分けますか?

基本は普通骨材です。建物の自重を減らして基礎や柱の負担を軽くしたい場合など、明確な目的があるときに軽量骨材(軽量コンクリート)を検討します。軽量コンクリートは強度や弾性係数が普通コンクリートより小さくなる点に注意が必要です。

Q2. 砕石と砂利ではコンクリートの性質は変わりますか?

強度上は適切に管理されていればどちらも問題ありません。ただし粒形の違いから、砕石は流動性を確保するための単位水量が増えやすい傾向があります。配合設計で調整される項目です。

実務のワンポイント

骨材の受入れ試験成績書は当たり前に使われますが、産地が変わった直後は密度や粒度が数値上わずかにずれていることがあります。普通骨材だからと油断せず、配合計画時の想定値との差を毎回照合するようにしています。

あわせて読みたい

使う「普通コンクリート」、対の「軽量骨材」、全体は「骨材とは」をどうぞ。粒の大きさによる分類は「細骨材」「粗骨材」で解説しています。

まとめ

  • 普通骨材(ふつうこつざい)は一般的な砂・砂利・砕石で、標準的な密度の骨材。
  • 絶乾密度2.5g/cm³程度以上が目安。普通コンクリート(約2.3t/m³)に使う。
  • 軽量骨材・重量骨材に対する「密度による区分」で、細骨材・粗骨材の両方を含む。
  • 骨材はコンクリート体積の約7割を占め、品質が強度・耐久性に直結する。