設計基準強度と品質基準強度の違い
コンクリートの強度には、目的の異なる複数の「基準強度」があります。設計基準強度(Fc)と品質基準強度(Fq)の違いを整理します。
この記事について
強度・設計に関する規準(JASS5・建築基準法施行令など)の数値は条件・改訂で変わることがあります。本記事は学習用の概要です。設計では最新の規準を確認してください。
3つの基準強度
| 記号 | 名称 | 意味 |
|---|---|---|
| Fc | 設計基準強度 | 構造設計で基準とする強度 |
| Fd | 耐久設計基準強度 | 耐久性から定める強度(計画供用期間による) |
| Fq | 品質基準強度 | 品質管理の基準。FcとFdの大きい方 |
関係
品質基準強度 Fq = max(設計基準強度 Fc, 耐久設計基準強度 Fd)
構造で必要な強度と耐久で必要な強度の、大きい方を採用する
POINT
たとえば構造的にはFc=21で足りても、長期の耐久性でFd=30が必要なら、品質基準強度Fq=30となります。実際に調合(配合)で目標とするのは、このFqに補正を加えた強度です。
まとめ
- 設計基準強度Fcは構造設計の基準、耐久設計基準強度Fdは耐久性の基準。
- 品質基準強度Fqは、FcとFdの大きい方をとる品質管理の基準。
- 配合の目標強度は、Fqに補正値を加えて決める。