コンクリートの引張強度|基準・計算式と試験
コンクリートは圧縮に強い一方、引張には非常に弱い材料です。引張強度の目安と試験方法を整理します。
この記事について
強度・設計に関する規準(JASS5・建築基準法施行令など)の数値は条件・改訂で変わることがあります。本記事は学習用の概要です。設計では最新の規準を確認してください。
引張強度の目安
POINT
コンクリートの引張強度は、圧縮強度の約1/10(1/10〜1/13程度)しかありません。たとえば圧縮強度24N/mm²なら、引張強度は2〜2.4N/mm²程度です。このため引張・曲げのかかる部材では鉄筋が引張を負担します。
引張強度試験
- 割裂引張試験:円柱供試体を横に寝かせて圧縮し、割れる力から引張強度を求める(最も一般的)。
- 曲げ強度試験:角柱供試体を曲げて求める(曲げ強度として)。
割裂引張強度の計算式
σt = 2P ÷(π × d × l)
σt:割裂引張強度/P:最大荷重/d:供試体の直径/l:供試体の長さ
あわせて読みたい
「圧縮強度と引張強度の関係」「コンクリートと鉄筋の関係」「コンクリートの弱点」をどうぞ。
まとめ
- コンクリートの引張強度は圧縮強度の約1/10と非常に小さい。
- 試験は割裂引張試験が一般的。σt=2P/(πdl)で求める。
- 引張は鉄筋が負担する。だからRC造が成り立つ。