AE剤とは?効果・添加量と減水剤との違い
AE剤(Air Entraining agent)は、コンクリート中に微細な独立した空気の泡(エントレインドエア)を連行する混和剤です。現在のコンクリートにはほぼ必ず使われます。
この記事について
コンクリートの規格・基準値(JIS A 1101ほか・JASS5など)は改訂されることがあります。本記事は学習用の概要です。設計・施工では最新の規格・指針を確認してください。
コンクリートへの効果
- ワーカビリティ向上:空気の泡がボールベアリングのように働き、流動性が良くなる。
- 凍結融解抵抗性の向上:泡が、凍結時の水の膨張を逃がすクッションになり、凍害に強くなる。
- 単位水量の低減:流動性が上がるぶん、同じスランプを少ない水で得られる。
添加量
AE剤はごく少量(セメント質量に対し数百分の一程度)で効きます。目標とする空気量(普通コンクリートで4.5%程度)になるよう添加量を調整します。混和剤なので配合の容積計算には含めません。
減水剤との違い
| AE剤 | 減水剤 | |
|---|---|---|
| 主な働き | 空気を連行する | セメントを分散させる |
| 主な目的 | ワーカビリティ・凍結融解抵抗 | 単位水量の低減(強度・耐久性) |
| 両方 | 両方の効果を持つのが「AE減水剤」「高性能AE減水材」 | |
POINT:空気の入れすぎに注意
連行空気は強度を下げます(空気量が1%増えると圧縮強度が約4〜6%低下)。ワーカビリティ・耐凍害性と強度のバランスから、空気量は4〜6%程度に管理します。
まとめ
- AE剤は微細な空気を連行する混和剤。ほぼ全てのコンクリートに使う。
- ワーカビリティ・凍結融解抵抗の向上、単位水量の低減に効く。添加量はごく少量。
- 減水剤は水を減らす働き。空気の入れすぎは強度低下に注意(4〜6%管理)。